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立木観音の歴史
日光山中禅寺の由緒と縁起
創建の由来
日光山中禅寺は、784年(延暦3年)、勝道上人によって開かれました。勝道上人は日光山を開いた高僧であり、幾多の困難を乗り越えながら男体山に登頂し、山頂で観音様を感得したとされています。
中禅寺湖のほとりに建てられた本堂には、上人が湖畔に立つ桂の立木に直接刻んだと伝わる千手観世音菩薩が祀られています。木を切り倒すことなく、立ったままの木に彫り上げたことから「立木観音」と呼ばれ、今日まで人々の信仰を集めてきました。
歴史の流れ
- 1
784年(延暦3年)
勝道上人による開山
勝道上人が中禅寺湖畔に立木観音を刻み、中禅寺を創建。日光山修験道の霊場として栄え始める。
- 2
848年(嘉祥元年)
円仁(慈覚大師)参詣
慈覚大師が中禅寺に登り薬師寺を創健したと伝わる。天台宗としての性格が強まる。
- 3
1627年(寛永4年)
天海大僧正による復興
江戸幕府の庇護のもと、天海大僧正によって伽藍が整備・復興される。
- 4
明治時代
外国公使の避暑地として
明治以降、中禅寺湖畔は各国外交官の夏の避暑地として栄え、中禅寺も国際的に知られるようになる。
- 5
現在
関東屈指の観音霊場
関東有数の観音霊場として多くの参拝者が訪れる。坂東三十三観音霊場の第十八番札所にも数えられる。
ご本尊・千手観世音菩薩
ご本尊の千手観世音菩薩は、高さ約6メートルに及ぶ大きな仏様です。勝道上人が湖畔の桂の立木に直接刻んだとされ、木は今も根を張ったまま祀られています。千の手で人々のあらゆる願いを救い、千の眼で衆生の苦しみを見守るとされる観音様は、諸願成就のご利益があるとされています。
坂東三十三観音 第十八番札所
中禅寺立木観音は、関東・東北一円にわたる坂東三十三観音霊場の第十八番札所に数えられています。多くの巡礼者がこの地を訪れ、千手観世音菩薩に手を合わせてきました。